現場での怪我から10日あまり経過。
指の先端を切断し指の皮を伸ばして骨を塞ぐ。
その切り口の抜糸を一部処置をして、
あと少々糸が残る状態。
医者の診断では1ヶ月から1ヶ月半で現場に戻れるという話。
しかしそうもいかないのが保証の問題。
オイラはフリーの職人で個人事業主。
元請けの親方も個人事業主で一人親方。
共に労災加入なし。
そして取引先の工場も下請けへの労災は入っていない。
まあこれはそんなおかしい事でもない。
じゃどうするのかという話になれば、
親方が保証するということになる。
怪我と弁当は自分持ち。
これは職人の世界では極当たり前に言われること。
もちろんオイラもそのつもりでいるが、
それはあくまでも自分のミスで怪我をした場合です。
今回はオイラに何の落ち度はない。
オイラ的には今月働けない分として毎月の取引額プラス少々でいいと、
まあ10万円でも見舞金で貰えれば指の先端を落としたくらいじゃ、
騒ぎにするつもりも全く無かった。
しかし現在貰った金額は、
取引先の怪我をした工場から見舞金として5万円。
そして親方からは事故の翌日の分、
これはあくまでも事故がなければオイラが出ていた日の分。
それとプラスしてもう一日分付けておけと。
実質2日分だが1日分と見るべきだろう。
それと医者でかかった治療費。
もちろんまだ医者へは通っている。
このまま今月働けなければ月末の給料はゼロである。
そこで親方に4月は食べていけないと申し出た。
すると「そこまで面倒見れない」と言われた。
オイラは必要以上に金を貰う気もないが、
そりゃおかしいだろ。
こんな痛い思いをして医者に通い。
休業補償はたったの2日分。
もう完全に信頼関係が崩れたわ。
で思い起こせば、
事故当日。
オイラの指が挟まれたときの親方の言葉「何やってんだよ!」
事故後一週間しない頃に話した時は、
「まだ痛いのかよ」「いつから仕事出れそうだ?」「今月半ば仕事でれるか?」
事故後医者への付添も一切なく治療費を渡されただけ。
これといった謝罪もなく保証もない。
調べてみると労災であれば見舞金80万円休業補償56日間の怪我。
そして休業補償の不足分は会社に請求できる。
更にどんな雇用体系でも労働者の怪我は保証されるべき権利があるらしい。
ただ結局の所そこまで請求する人がいないのは仕事が無くなるからである。
どうせオイラはフリーの職人。
失うものは取引している一人の親方だけである。
指が少し無いという職人としては致命的な後遺症もあるわけだ。
もう職人から足を洗い他に仕事を探すという手もある。
自分の本業を失うというリスクは有るが、
親方との信頼関係が崩れた以上もう一緒に仕事はできん。
死なばもろともだ。
オイラが専属で入る別の工場の役員や工場長には事情を説明した。
その親方と信頼関係が崩れた以上もう来れないかもしれない。
仮にその親方を無視してオイラを呼んでいただけるなら、
オイラは喜んでこさせていただきますと。
まあ呼ばれなければ仕方ないと覚悟を決めた。
そこの役員さんが親方にちゃんと保証をしてあげろと話をしたらしい。
あとは親方の出方次第だ。
もう親方から仕事をもらう気は全くない。
場合によっちゃ労働基準局に相談に行こうと考えている。
そうなれば親方のところにも調査は入るし、
怪我をした親方の取引先の工場にも調査が入るだろう。
それをされたら一番困るのは親方である。
親には向かう行為は職人の世界ではご法度だが、
筋が通らない事にだんまりを決め込むほどオイラはお人好しにはなれん。
何かあれば保証をしてもらえるという信頼があればこそだし、
そう言う環境下にいればオイラは都合のいい職人でいいと考えている。
それが崩れた以上親であろうと戦争だ。
オイラは今までどんな理不尽なことがあろうと黙って飲んできた。
他の下請けが来た時は率先して裏方に回りパシリの扱いを受けてきた。
そう言うのは全て信頼関係があるから飲めてきたことだ。
じゃなきゃ普通は労災で80万ほど手にできるものを、
10万程度で我慢しようとは思うことはない。
男として家族の長としてこれは簡単に引くわけにはいかない。
どうしても長年信頼してきた親方の対応に納得できず、
もやもやした気持ちなのでブログに書いて発散。
独り言のようなものですww